学校給食にサメ!?

気仙沼からフェリーで20分。自然豊かな観光地・大島にある大島小学校では、今日の給食のメニューとしてサメ肉を使った「シャークナゲット」や、「フカヒレスープ」が登場しました。大島小学校で栄養教諭として働く木村先生によると、これは全国学校給食週間の一環で、地元宮城の食材を使ったメニューを出し、子供たちが食文化を学ぼうという試みです。給食を食べる前に、先生が気仙沼とサメの歴史を簡単にまとめたプリントを読み上げました。子供たちは、こうやって地元の良さや文化を学び、自分たちが育った気仙沼への地元愛を育んで行ければ、という思いが込められています。

サメ肉は、低カロリーで高タンパク質、子供たちの成長の栄養源にもぴったりの食材です。もちろん子供たちに、おいしく食べてもらう工夫も忘れてはいません。現在、学校給食で出されている商品「シャークナゲット」は、ケチャップを付けるスタンダードな食べ方から、カレーパウダーをまぶしてみたり、チリソースを足してみたり、さまざまなアレンジを、木村先生は試しています。

おいしく、栄養価の高いサメ給食が、もっともっと広がることを期待しています。

地元気仙沼の食材を積極的に使い食文化を学んでもらおうという、子供たちへの食育のひとつとしての試み。フカヒレだけでないサメ肉の魅力を掘り起し、栄養士による学校給食検討会議などでもその味付けや調理方法などについて議論されている。